毎日10年続ける・・。(2016年1月23日)

とにかく毎日10年続けたら物になる(吉本隆明)

1月22日の続き。糸井重里の「素質ってなんだ」という問いかけに「とにかく毎日、(いっしょけんめいでなくていいから)10年続けたらものになる」と断言した。それは「僕(吉本隆明)が保証する」と。


無芸大食(最近小食)なだけの筆者は10年以上毎日続けていたのは、通勤、営業(外歩き)、ビル街でのトイレ探し、パチンコぐらいで何一つ職人的な、たとえば線を引くとか穴を空ける、文章を400文字であるテーマで書くとか何もしていないことに気づく。


そういえば、主婦がものになるのは毎日の料理や洗濯や掃除や後片付けをこなしているから物になってるんだと気づく。主婦も職人だと思えば間違いない。知らないふりして職人になっているんだ。女性が強いのは、毎日の日常を繰り返すことができる、単純(こう言っては失礼にあたるが)な作業を苦も無く(苦があるかもしれない)こなしているから、男から見て強く思える。この年齢でわかっても遅い。家事を苦も無くこなせるのが筆者の夢だ。


なぜ毎日やるのが大事かと言うと吉本隆明は、その場合は掛け算になるんだと。たとえば昨日より今日は2倍巧くなったとしようか。明日もやれば2×2、次の日もすればさらに×で8倍に。毎日やらないと単純に足し算になってしまうんだ。長い年月を考えるととんでもない差になるんだ。


「素質とか天才とか才能とかっていうことは、一丁前になった以降のことなんです」。どんなに素質があってもやらなきゃだめだということ。毎日、机の前に座るとか、ぼーっとしててもいいから座る。三島由紀夫は文学の才なんてないと思う、ないけど天才的な人だ。それを見破っていたのは武田泰淳。市ヶ谷で自決したとき泰淳は「この人は刻苦勉励の果てに死んだ」とコメントしている。志賀直哉も「暗夜行路」を書いたのが20代後半か30代はじめ。それから全然ダメ。伸びない。素質だけで書いてしまった。太宰治が志賀直哉に「お前の作品は詰将棋じゃないか。必ず詰むに決まっている」「おれの小説は1行目からおののきで、どうなるか自分でもわからん」と。


それはそうと、自分でこれが長所かなと思ったら毎日10年間続けてねと語る。吉本自身ももの書きになっていなければたぶん植木屋さんになっていたと思うと。木を見て、ここを伸ばすのにこの肥料を与えてとかね。伸び伸びした一生が送れたかもしれない。


イギリスの作家ジョージ・オーエルに「なぜ書くか」というエセイでスペイン市民戦争に従軍して帰国、ジャナーリストになったが「もし平和な時代なら大きな樫の木の下でヒゲを生やして説教する牧師になっていただろう」という言葉を思い出した。人間、みな今現在している仕事や営みはたまたま何かのきっかけで、その仕事について、10年以上しているうちにそうなってしまったのではないだろうか?


*10年といえば学校の義務教育で9年間通学、高校まで足せば12年、大学まで足せば16年~18年。学校だけで通学の癖がついている。これに約40年の会社通勤を足すと56年~58年続けているわけだ。通学・通勤のプロだ。この癖が取れず、近所の旦那に、決められた時間に犬の散歩、ウォ-キングに出かける男たちも多い。図書館通いも多い。通勤の名残りかもしれないと思う、万歩計を付けて。カラダが通勤を欲求している。


筆者は電車の中が楽しくて仕方がない。札幌近郊は、混んでいても年末以外は椅子に座れる。本を読んだり、日刊ゲンダイ、電車の中釣りポスターを眺めたり、友人へ飲み会日時を知らせたり忙しい。加えて、電車内の人々の観察がある。エアポートに乗れば、スノボに来たオーストラリア人、アジア各国から雪国に来た台湾、中国本土、韓国、最近はマレーシアが多くなった。どこの国の電車かと思うこともある。しかし、楽しい。通勤の趣味は周りが毎日変わるので飽きないのだ。

グーグルの検索アルゴリズム

グーグルのデータセンター
広いので自転車を使う

「絶対に見られない世界の秘宝99」(2015年9月出版)にグーグルの検索ランキングについての記事があった。


表題のアルゴリズムの意味がわからず、いろいろ調べた。回答を出すための手順、方法の意味に近い。グーグルの検索アルゴリズムは、ランキングを出す方法や仕組み、プログラム内容を意味している。利用する人にとって、検索すると上位にランキングされるとついそこから開いてみてしまう。検索エンジンは毎日146カ国の言語で、10億回以上利用されている。

シンプルなアルゴリズム例

そのうち15%は初めて使う人が「キーワード検索」をするので、上位に来ることを人(企業)も欲する。しかし、順位はどうやって決めているのか?極秘中の極秘である。なぜなら手動で決められることもあるからだ。たてまえは、セキュリティ保護や違法なページの削除などを言うが、さらにスパムの排除にもなるというが、この「ページランク」には、このシステムには多くの批判があることも確かである。(蛇足ながら、このページという語はグーグルの共同創設者故ラリーページの名を使用している)


金に物を言わせて、上位にランクするよう依頼するウェブサイトもあるらしい。グーグルの「ページランキング」は特許を取得しているので、このアルゴリズムはグーグルの生命線。部外者は一切、アクセス不可能、従業員も転職で盗まれる可能性があるので教えない。様々な企業がグーグルのアルゴリズムを解明しようとしたが、成功したためしはない。


検索エンジンが検索エンジン足りうるのは、このアルゴリズムの技術を独占・開発したからだ。ここで使用される電力は約20万都市の人口が使用すると同じ位の電力。「You Tube」「Gmail」「検索」「Brog」など使った場合、このデータセンターを経由しているわけだ。私のブログもここを経由ですかね。このデータセンターの外観は下記。グーグルに対抗できるのは中国だけかもしれない、それもいずれ、いつかの話だ。中国がグーグルを入れない理由がわかる気がする写真だ。一度入ると出れなくなる蟻地獄みたいなグーグルだ。


しかし、所詮、人間の作ったもの。これが壊されたらバックアップはどうなるのか?危うい地点にコンピューター社会が立っている。筆者は何事も分散が安全を作るという持論なので、集中は必ず状況の変化で大シッペ返しが来る。超便利は超不便と同じだ。つながらないコンピュターはヒステリーを呼ぶ。いつのまにかつながるのが当たり前と思うような社会、指一本で他人に影響を与えようと思う人間に変わってしまうかもしれない。

グーグルデータセンターの外観

しなければ良かったリオ五輪!

1月22日、東京五輪をやめて福島復興(原発廃炉に向けて)を最優先課題にしようという100人規模の小さなデモが都内であったと報じられていた。


フランスの新聞記者が「フクシマの荒廃」(緑風出版)を書いた。サブタイトルが「フランス人特派員が見た原発棄民たち」。朝日新聞1月22日の書評欄で紹介されていた。低線量(?)とはいえ被爆不安と健康不安に怯えながら、毎日毎日「何も生産しないし、何も建設しない」引き算労働。それをこれから何十年も続けなければいけない「人間蟻塚」の実態。もっともっと報道されるべきだ。この福島原発内での労働者も下請けが多く、親会社から搾取されている。原発大国フランスもひとごとではないのだ。国策会社アルバ社があるからだ。労働派遣で暴力団へも金が流れている実態。


ここで福島原発のおさらいをしよう。一覧表を資料からコピーした。メーカー名がわかる。ゼネコン名もわかれば入れたかった。ゼネコンは原発建設と廃炉作業で二重で売り上げだ。(除染も請け負っている可能性もある)BWRは軽水炉沸騰型の略。

福島第一 1 BWRマークⅠ GE 廃止
2 BWRマークⅠ GE(東芝) 廃止
3 BWRマークⅠ 東芝 廃止
4 BWRマークⅠ 日立製作所 廃止
5 BWRマークⅠ 東芝  
6 BWRマークⅡ GE(東芝)  
福島第二 1 BWRマークⅡ 東芝  
2 BWRマークⅡ改 日立製作所  
3 BWRマークⅡ改 東芝  
4 BWRマークⅡ改 日立製作所

福島の現場に、東芝や日立のOBたち(当時の原発に詳しい技術者たち)がどれくらい駆けつけて協力しているのか。責任感があれば、当然駆けつけて何らかのアドバイスなり指示をしているはずだ。型としては古いものだからだ。ほぼ40年くらい前の原発だ。本当に汚染水はすべてドラム缶に入れているんだろうか。まさか海へ放出してはいないだろうね。できれば全体を俯瞰するライブカメラをたくさん設置して、廃炉までの様子を誰でもどこからでも,世界中から見れるようにして欲しいものである。たいしたお金もかからず、未来の人への道しるべになるだろう。


さらに一番大事な避難民の人々の暮らし。私の町にも10人くらい福島から移住している。ステンドグラスの職人がいて彼の作品は道の駅で販売している。津波・地震・原発・火山・大火・疫病・台風。中でも原発は自然災害ではない。福島が原発銀座になった背景に首都圏の電力使用量の異常な増加がある。原油や石炭から出るCO2、地球温暖化への危機を煽ることで原発推進が進められてきたのである。


全国の電力会社は、電気事業連合会を組織して原発クリーン大キャンペーンを雑誌・テレビ・パンフレット・原発立地自治体へ学校や補助金をバンバン出して、賛成ファンを増やしていった。テレビ局も新聞社も広告代理店も自治体も儲けたのである。雇用さえも原発に依存した。石炭産業は九州や北海道、常磐で興隆と盛衰を繰り返したが、坑道に蓋をすれば廃坑にできるが(それでも見つからない死者がいる)、原発は30年、40年かけて1基を廃炉まで持ってゆく。筆者が生きている間には廃炉は見れない可能性大である。膨大な電気を使ってきょうもテレビ局は放送中、新聞社は輪転機回転中。人間蟻塚の過酷な労働が後ろにあって、電気紙芝居はきょうもいつものタレントがお笑い出演で稼ぎまくっている。スキャンダルも流しながら。


ところでテーマの「しなければよかったリオ五輪」だけど。下記の写真です。五輪の経済効果ゼロ。公務員の給与が支払われず、デモ&怒り。原油で好景気に沸いたブラジルであったが、原油価格の低下で国営石油会社の低迷と汚職事件発生。原発も解決してないで、東京オリンピック招致するとは、狂気の沙汰としか思えない。札幌での冬季オッリンピックも手を挙げないでほしい。イベント減らして、静かな大人の成熟した国になりたいものである。

五輪前の空港
五輪後の公務員の給与未払いに怒り