活断層と樽前・有珠山。DIGのこと。

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3日前に予知された、有珠山噴火2000年3月31日

私の住む団地で、災害図上訓練(DIG)があった。Disaster  Imagination Gameの略。(災害想定ゲームの方が訳としては子供でもわかると思うが)団地内の避難場所の確認や災害時咄嗟に何をするか、何を持って避難するか、震度6を想定して、地震発生時にとる行動を答える。防災無線がどこに設置されているか、無線は時間差を置いて流し、音がかぶらないようにしているのを初めて知った。

東大地震研の「日本活断層地図」を読むと、予算がなくて日本中の活断層の調査はできていないが、自身の住居近くの活断層を調べると、新千歳空港の直下に追分(馬追い山)活断層が走っている。その先に樽前山がある。次に避難所へ入るときには何を持っていくかという質問になって、5個書けという中に、簡易トイレやペットとそのエサ、常備薬もあった。人それぞれの生活様式が反映される。避難所の学校には水や乾パン・毛布がすでに常時配備され、保管されていることも初めて知った。

圧倒的に貴金属・財産・カード・携帯電話・ラジオ・電池・水・食料・着替えはいいとして、紛糾したのがペットの扱いだ。犬を13年飼っていた私としては、ペットウェルカムであったが(あとは学校の1教室をペット専用のスペースにするか、外にテントを張ってそこに住まわせる方法もある)、意外や反対意見も多く出て、市の防災担当者が別な地区のDIGで獣医師が、ペットアレルギーで死ぬ人間もいるので反対意見を出していたと発表。疫病でもあるまいし、何を極端なことをおっしゃるのかと思うがどうだろうか。さらに避難場所にしても、お決まりの学校や会館の一覧表を見て、皆が妙に納得したのがスーパーマーケットがいいねだった。

団地内に大きなスーパーが2つあるので、そこへ逃げれば水はある、ATMもある、食料もある、子供たちはゲームで遊べる、トイレもあり、後は寝るスペースを作るだけだと。安心して避難できるという話になった。建物も頑丈にできていて、戸建てよりは安全だ。頼もしいスーパー。都心はデパートが避難所なら食堂や寝具売り場まである。一考に値する逃げ場だ。何も公的機関だけが避難所ではない。

支笏湖を形成した樽前噴火もあなどれないし、2000年3月31日、洞爺湖近くの有珠山が爆発して洞爺湖温泉街が壊滅状況になった。北から南まで温泉のあるところ火山ありで、日本列島はその上にプカプカ浮いている。いつどこで何が起きてもおかしくない。誰もが覚悟の人生だ。人間の都合で地震や火山噴火を起こしているわけでなくて(最近、人工地震説も出てきているが)、一寸先は闇の人生で、天変地異は次元の違う会話になって世代を超えて盛り上がる、被災者には申し訳ないが。不思議な夜だった。市の防災課の人がトイレットペーパーとサランラップが使いかってがあると言っていた。サランラップは体に巻くと暖かいと。

ポート・ピープル(今と昔)・棄民

北アフリカのリビアやアルジェリアから、豊かな欧州を目指して、難民船がイタリア到着目前で沈没、たくさんの犠牲者が出ている。

ちょうど、私が読んでいた「ふしぎなキリスト教」(橋爪大三朗VS大澤真幸・講談社現代新書)に同じようなことが書かれてあったので紹介する。少し長くなるけど。(同書276p~277p)橋爪大三朗さんの言葉。

「新大陸の発見は、大航海時代をもたらした。でも、大航海と言えば、中国人だって(イスラム教徒の宦官・鄭和の船がアフリカまで航海している・・筆者注)、イスラム教徒だって、航海の能力をもっていた。問題は、航海の能力ではなく、新大陸に移住する動機を持っていたかどうかです。なぜキリスト教徒だけが、新大陸に大挙移住したか?それは、旧大陸でいじめられたから。宗教改革は、キリスト教にふたたび亀裂を生み、不寛容と宗教戦争を引き起こした。戦争では、勝ち組と負け組ができる。負け組は居場所がない。ポート・ピープルになって新大陸を目指すしかないんです。旧大陸でそこそこな暮らしができれば、誰が好き好んで新大陸に行きますか?だから中国人もインド人もアラビア人も、新大陸に向かう積極的な動機を持たなかった。キリスト教徒だけがその動機を持ったのです。」

日本でも人口増加で養いきれず、南米移住という棄民政策があった。一時期、中高年を中心にオーストラリア初めマレーシアへの移住を促進する通産省発案のシルバー・コロンビア計画があった。リタイアライフを海外で暮らしていただき、できるだけ国の税金使用を減らす目的だが机上の空論に終わった。お金をかけた贅沢なパンフレットを作成してずいぶんお金をかけていたが、捨てられた。税金を捨てるだけでなくて、この国は平気で国民を捨てる癖があるので油断も隙もありはしない。その先導をしているのがエリートと呼ばれる霞が関の官僚たちと株主配当に振り回される無能な大企業に多い。沖縄も敗戦直後もそうだったし、中国や旧ソビエト連邦も棄民を民族ごとにたくさんもした。スターリンもシベリヤ開発の奴隷として寒冷地へ送った。

私の住む北海道への開拓移民も没落士族を中心に、ロシアの脅威に備えるための移民で、士族と村全体がごっそりやってきた。そして故郷を懐かしむように、ふるさとの祭りや方言を細々と伝えている。徳島の阿波踊りも後志の仁木町(NHKドラマ・マッサンの余市の隣町)に入植した阿波団体が踊りを今も保持している(蛇足だが、筆者の出自も徳島県鳴門市ムヤ町で石材屋であった)。

朝鮮戦争では、済州島が北の共産党シンパが多いということで、韓国の李承晩政権から虐殺に遭い、済州島民は九州を経由してたくさん日本へ逃げてきた。多くは大阪のエリヤに移住している。無力な民衆は、陸路ならば難民になり、海をうまく渡れれば移住だ。

いじめられ、さげすまれた人は居場所を求めて移動する。食べるためだ。生き続けるためだ。エジプト時代も、モーセに引きつられてエジプトを出て行った。奴隷としていじめられたからである。堪忍袋の緒が切れた。命がけの旅に出る。メキシコ国境も同じだ。昔、ベルリンの壁で東から西へ逃げようとしてたくさんの人が銃で殺された。

都市も難民化している。荒れた故郷を片目で見ながら(見えるのに見えないふりをして)今住む街で仕事をしている中で、ネオンと喧騒に酔っているようにみえる。私には、都会人も難民にみえてしょうがない。「何か面白いことはないかとさまよっている若者」(石川啄木)「どこか美味しいグルメはないか」と探している、時間つぶしの虚無感が漂ってくる。都会もポートピール化しているかもしれない。みんなで沈めば怖くないと。この虚無感が、未来を志向できないネット右翼の感情に流れている気がする。それは、戦争を知らない(勉強をしない)今の政治家たちにも共通していることだ。

 

トラック運転手不足について。衆議院議員からの返信

ご存知のようにトラックの運転手不足が深刻だ。通販で物を買っても運ぶのは運転手だ。北海道は第一次産業の食品を中心に、広い北海道内やフェリーの貨物便で本州へ食べ物を届けている。トラックはあるけど運転手がいない。高齢化が進み、物の流通が滞っている。

そこで、解決策として、普通免許保持者で、いま失業中の人や苦しい生活を余儀なくされてる人へ、大型トラック免許を取得するために補助金を出す案を衆議院議員2人にメールを出してみた。アマゾンで頼んでもそれはヤマト運輸が運んでくるのだし、しかも運んでも2割以上は、不在が多く二度手間だ(この再配達をどう減らすか、仕組みを考えると新ビジネスになるだろう)過積載によるトラック横転事故発生や超過勤務防止で運輸省が運輸業界にいろいろ縛りを入れたのも痛い。

私の提案は簡単だ。(1)大型トラック免許取得希望者へ30万円補助(試験に落ちた場合は自己負担)(2)年齢は20歳~49歳の男女(3)過去に大きな事故を起こしていないこと。(学歴不問)。全国で1万人が受講してもたった30億円で済む。

助かるのは、①少しでも給与のいい仕事を探す人たち②運転手いなくて店じまいを考えてる運輸会社③食べ物を新鮮なうちに運びたい生産業者③少子化で入学者の少ない自動車学校④JAや食品や生産物業者⑤女性の運転手も増えていて、丁寧に仕事をしている。月に20万~50万円は稼げるみたいだ。いまはワンマンなトラック(荷物の上げ下ろしも一人でする)が多いので体力的に大変だと思うし、吹雪や峠の危険な道もあるので、命をすり減らす仕事かもしれない。

ドラエモンのどこでもドアはまだ開発されていないので、要運転手だ。自民と民主2名の衆議院議員に出して、自民の議員だけが次の日に下記の返信をしてきた。

 

この度は〇〇〇〇WEBサイトよりご意見を賜りありがとうございます。(〇〇は議員名)

トラック業界の運転手不足は私共も問題視しており、

若い方が即戦力となるよう中型免許の基準を緩和する道路交通法も衆議院にて可決したとこではございます。

しかし、労働基準法による勤務時間の厳格可による所得の減少など解決しなければならない問題も多く残っておりますので、〇〇様のご提言も参考にしながら人員の確保に向けて取り組んで参ります。