私はパニック障害からサヨナラしたか?(2019年4月12日掲載)

私はパニック障害からサヨナラしたか?

19歳のとき、自宅で発作が起きて(深夜の読書・たぶんロシアの哲学者シェストフの本かイギリスの精神分析医のレインの本であった)。母から『そんな発作が出るような本を読むのではない』と注意された。父親に伴われて札幌の救急病院へ搬送された。当番医の顔を見ているうちに症状が軽くなり、単なるヒステリー症状であったということで帰宅した。

それが30代中ごろ、帰宅途中、満員のエアポート内で胸が苦しくなって死にそうになった。心臓はバクバク。いてもたってもいられず、ズボンのベルトを緩めたり、ソワソワしたり、ほかの客からみたら挙動不審の男に見えたろうと思う。普通電車なら各駅停車で隣の苗穂駅で下車して、外の空気を吸うのだが、電車は新札幌まで止まらない。あと3つの駅を我慢しなければいけない。苦しい、死にそうだ。ようやく新札幌で下車できて安堵。しばらくホームの椅子に座り、呼吸を整えた。1時間くらい休んで、乗客の少ない普通電車に乗り換え無事に帰宅できた。

15年間、眠っていた病気がこの一度の再発から『次にまたパニックが起きるのではないか』という予期不安に変わった。当時の自分の置かれていた立場は、多忙な営業職で毎日、締め切りに追われ、売上数字と、嫌な人間関係に翻弄された日々であった。心身とも無理をしていたかもしれない。大阪の伊丹や名古屋便での往復もきつかった。座る場所が飛行機の後ろならアウトである。次から次に乗客が自分を目がけて歩いてくる、その圧迫感で発作が出る。乗務員と話したら『最近、男のサラリーマンのパニック障害が多いです。早目に言っていただければ、一番前の席に、最後に乗ると軽くて済みます。また、冷たいタオルを目に置くといいです。何かあれば何なりとお申し付けください』と毛布を渡された。不思議とこういう会話を他人としていると落ち着いてくるから不思議だ。

2月に名古屋から新千歳空港への帰り便は最悪であった。午後1時から糖尿病についての講演会が札幌であり、私が進行役だった。それが滑走路に除雪車が入り、上空での旋回待機となって、全部で7機が回っていた。機内のアナウンスを聞くだけで『大パニック』発作が起きた。これでは仕事が間に合わないので、乗務員を呼んで専用電話を借り、会社へ連絡。私が間に合わなくてもシナリオ通り進行させて欲しいと依頼した。しかし、筆者のパニック史上最大の発作は私を狂人にした。『外の空気を吸いたい』願望が強烈に出てきた。飛行機の客席の小さな窓を思いっきり蹴飛ばして穴を開け、外の空気が欲しいと。危ない願望を抱いた。穴を開けたら飛行機は墜落する。我慢だ。私は乗務員に『私は医師で午後1時から講演があって札幌に行かなければいけない』と事情を話すと、彼女は機長にその旨を伝えた。返事が『わかりました。予定より早めの順番で着陸します』。咄嗟の嘘である。

とにかく広々とした空間と美味しい空気と圧迫感のない他人との距離、仕事が錯綜しない、ダブルブッキングにならない約束、強迫観念のない仕事と笑い。これさえ達成されれば100%パニック障害は私から消えると思う。ということは夢のまた夢だということだ。

*コロナ騒動と無縁な昨年4月12日に私は何を書いていたか調べると持病のパニック障害について書いていたので再録する次第。分子生物学の福岡伸一さんのエセイにイタリアで小さな飛行機に乗ったが、雪で離陸せず福岡センセイのイライラが募って、パニック障害を起こす場面が克明に描かれていて共感を覚えた。『生命と記憶のパラドックス』文春文庫中、『閉所という極限』69p。ますます、福岡センセイファンになってしまった。

 

緊急大処分 SOSセール 全品半額(AOKIチラシ)

チラシ 表
ちらし裏

4月11日の朝刊のチラシに入っていた。(号外)新型コロナウィルスの影響で入学式中止、経済不安、不景気による急速な需要低下にて、業界全体が緊急事態です。利益度外視で安心の3密なし宣言。密閉しません・・店内の換気は万全です。密集しません・・混雑のない快適な環境です。密接しません・・店員はマスク着用で安心です。そしてタイトルが緊急大処分 SOSセール 全品半額。日本の働く方々へ大応援させていただきます。お客様も助かる、AOKIも助かる。買ってくださいませ。お願い申し上げます。

11日から東京にチラシは入らないと川崎の兄は電話で言っていた。チラシの裏面のコピーは

在庫の山、緊急大処分!!利益度外視の限定セール!

都内で各種専門店がチラシを入れるとしたら、紳士服のAOKIが入れたようなチラシコピーに近くなると思う。北海道のウニ・アワビも高級なものは香港や上海へ寿司のネタとして送っていたので、それが止まり道内でダブついている。そのため道内での消費に回されて、定価の半額で提供して赤字営業。北海道内の学校が休校の間、酪農家は毎日出る生乳をどうしていたのか?全部、加工に回されていたのならいいいが・・。私の住む街の学校が4月6日から始まって全道でも給食が再開されて、酪農家もひと息ついた。しかし、札幌市内のホテルがにわかにコロナ逃げ組の金持ちが避難してきている。フェリーで苫小牧から上陸できることを考えホテル側も駐車場代を無料にしている。宿賃も通常の半額以下らしい。とにかく金持ちはせっせと金の力で逃げる癖が世界中で流行っている。パナマ文書やケイマン諸島など莫大な金を脱国させて知らん顔だ。

東京都の各業種にわたる、休んでください指示に、見舞金が最大100万円とはお粗末。テレビをつけると小さいマスク男とデッカイマスク女の顔を見ると吐き気がする。

とはいえ、誰か知恵者はいないのか?この国に!と思う。その思いは私だけではないと思う。人材が払底して官僚もヒラメ人間集団で指示待ちときている。NHKも大本営安倍のアナウンス局になり、NHK職員も貧しい人の気持ちもわからず、口先だけの言葉を発して仕事勤め。日本の歴史を考えてみて、こんな事態になった時代や社会はたぶんないだろうと思う。あの人が生きていれば、なんと言っただろうか・・と歯ぎしりする私である。それが、この国だけではなくて世界に広がっている。ウィルスの98%は無害で、人間や生き物はすべてウィルスの海で生きているからウィルスを撲滅させることは100%できない。カラダ中に有益なウィルスがたくさん働いているからだ。あとは時間だけが救いだ。

ある社長さんから相談。

ある社長さんから

旧知の社長さんに年末挨拶へ行くと、世間話になった。いつもなら忙しそうで会ってくれないことが多いのに、腰掛けての雑談となった。話題は『最近、営業職が不人気で介護職より成り手がない』話をしたら乗ってきた。『なるほどね、それが私の店でも接客女性がいつかない、営業も不人気なら接客も不人気なので、その辺の対策や解決策を今度夜に仕事が終わってから飲みませんか?』という飲み会に発展していった。

宝石や貴金属を扱うお店で綺麗な仕事だと羨ましい限りの店と筆者は思っていたが、やはりクレーマーの多さに辟易しているのか接客の難しさで辞めていく社員が多いということだ。基本給や福利厚生面は悪くはないと思うが、それでも『これだけのクレームを処理したり、神経を使うにしては給与面で安過ぎる』と言って辞めていく。一昨日に、営業職の不人気について散々書いてきた私なので、接客業でも似た現象があると思った次第だ。共通は対人関係を、具体的な人間関係をスムースにやり過ごすことの苦手さといったらいいかもしれない。あんまり深くはまらないで、適当な距離を取って、他人との関わりをビジネスライクに好意的な関係のまま終えることが苦手なのだろうなと思う。余り、なれなれしい関係は長続きしない。

一番いいのは、丁寧な付き合い方をすることだろうと筆者は思うが、それを実行する訓練は場数を踏まないと身に付かない。たぶん最初は電話一本の受け応えから始まっているだろうが(どの会社もまず電話の取り方や挨拶から始まるのはそのせいだ)、私はこれといった訓練のないまま社会人となったので、大手企業で訓練を受けてきた人たちのスムースな電話のやり取りを聞いてうらやましくなるときがある。接客が苦手なら当然、営業はさらに苦手感が増えることは間違いない。

顔の見えないコールセンターでマニュアル通りのほうが楽なような気もするが、実際、コールセンターに勤務した人の話を聞くと、ここもクレーマーの山で心を壊す人も多いらしい。筆者の自宅の固定電話に雑踏から光通信を安く新しいコースができて、それを勧める電話がかかってきた。間のない一方的な口調で喋り続けるから、聞く私は具合が悪くなってガチャンと切ることにしている。

今度、社長さんと会って話すとしたらどういう話をしたらいいのだろうか?店の風格からいって客層がかなり勉強してきているリピーターが多いから、むしろ若ければお客さんから学ぶくらいの姿勢が誠実で好印象を持たれると思うが、余りきついノルマはかけないで楽しい職場作りを目指すアドバイスをするつもりである。しかし、現実はいつも厳しいからうまくいくかどうか。