日本人の寿命(時代・年代別)

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「将来、人間が百歳まで生きるようになったら、大半の人はガンで死ぬだろう」。ガンで亡くなったフランスのガン専門医の言葉。これほどわかりやすい言葉はない。いったい日本人の時代別の平均寿命はどうであったのか調べてみた。見る資料でバラバラな時代別の平均寿命(余命)。アバウトな数字で恐縮だが並べてみる。

紀元前11世紀~1世紀   縄文時代 男31・1歳  女 31.3歳(上の表では14歳)

弥生時代 男30・0歳   女29.2歳

古墳時代 男30.6歳   女34.5歳

室町時代        頭骸骨検査で 男33.1歳   女32.8歳

人骨検査で 男35.8歳   女36.7歳

18世紀          男女とも30代半ば(江戸時代は45歳説も有力だ)

19世紀          男女とも30代後半

1880年(明治13年) 男36歳   女 38歳

大正10年代       男42.6歳 女 43.2歳

昭和10年代       男女とも48歳(上の表参照)

1947年(昭和22年) 男 50.06歳 女43・2歳

1950年        男 58.0歳  女61.5歳(初めて60歳を超える)

1952年        男 61.9歳  女65.5歳(初めて65歳を超える)

1959年        男 65.2歳  女69.88歳

1960年        男 65.32歳 女70.19歳(初めて70歳を超える)

1971年        男 70.17歳 女75.58歳

1984年        男 74.54歳 女80.18歳

1986年        男 75.23歳 女80.93歳

2004年        男 78.64歳 女85.59歳

60年間で男は28.58歳、女は31.63歳平均寿命を伸ばしているという結果。ついでに現在はどうか調べると、2014年の統計で男80.50歳、女86.83歳だ。昔は疫病や飢饉、天災でたくさん亡くなったから、また出産時に死亡した幼児死亡や母親死亡も多かった。

大正10年代の40代になった背景に水に塩素を入れて殺菌することで赤痢や疫痢による乳幼児死亡率を下げたからという人もいる。どちらにしろ予防医学というかバランス良い食生活の成果か学校給食の普及なのかわからないが、すさまじい平均寿命の伸びである。

近藤誠さんの本を、フランスのガン死した医者に読ませたらなんとおっしゃったか興味深い。それにしても、近藤さんを首にせず雇い続けた慶応大学医学部の度量は称賛に値する。

カルチャーショック的人生(続)

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10月5日に「カルチャーショック的人生」で、道庁で焼肉試食バイトで同年齢の男の人の生き方を「カルチャーショック的人生」と名付けた。午後8時には寝て、できるだけ電気を使わず、冷蔵庫も持たず、ゴミを出す食事はせず(ゴミ袋を買わなくてはいけないから)、夜中の3時に起きて、ネットオークションで販売している物品(彼は骨董と言っている)の売上状況を見て、生活の足しにしている。郵便局の通帳を私に開示して入金状況を私に見せてくれた。

「部屋の中は売る物品(骨董)で溢れている」と言っていたが、ひょっとしてゴミ屋敷かもしれない。35歳~54歳までの非正規雇用が37%を超えて3人にひとりだ。健康保険も加入率52%、厚生年金も51%。未来の生活保護申請候補だ。そして独身が多い。健康保険が使えない人が半分いる。彼を見ていると、元ライターだから書くのはお手のものかもしれないが、社会保障や年金額がどうなのか。

自営業者がもらう国民年金は月額65000円くらいだが、この額を決めた背景に、「家がある」「家族がいる」という前提で65000円でいいだろうということで決めた額だ。この前提が、いまは「借家」「一人暮らし」にすっかり変わってしまっている。さらに年金から介護保険まで取られる。これなら生活保護申請をして月に10万を超える金額をもらう方が楽な暮らしができるというわけだ。65歳以上が生活保護者の半分を占めている背景だ。

カルチャーショック的人生は、何も彼だけではなくて、私の周りを見渡せば山のような事例に溢れていた。ある60歳の自営業の運送業者の人と話すと、「先日、同業の知り合いが部屋で死んでいた。死後4日経過していた。デリヘルの札幌における先駆けだったが、ヤクザともめてね。」。「私もだれにも看取られず死ぬのでは、それから考えるようになったと」と。

彼も6カ月の結婚生活で離婚、以降、赤帽で6人を使い運送業一筋だ。ヤクザの引っ越しもやったが、怖くて関係を切るまでに3年かかった。年金も国民年金で暮らせない、老いた母がいるが、父親が日雇い労働者で小学生から新聞配達していた。そんな話を聞いていると、自分の能天気な人生が申し訳ない気もしてくる。彼と組んで、西洋骨董閉店セールでほぼ完売した家具を一緒に届けている。高級住宅街の2号さんの部屋であったり、大流行の動物病院であったり、お金持ちの中でも骨董にふんだんにお金を掛けられる人たちだ。

ここでも私は「カルチャーショック的人生」を見たが、実は、先のネートオークションしている同年齢とどちらが幸せかわからない。そう思うようになった。家の中が冷え冷えとした家族関係の金持ちを見過ぎたせいだろうか。

第四帝国の登場!? ドイツ(7月10日掲載)に追加(VWに絡めて)

エマニエルトッド

7月10日の記事に追加して書きました。全体が長文です。すいません。

もちろんドイツのことだ。フランス人のエマニュエル・トッド著~「ドイツ帝国」が世界を破滅させる~の1回目を読み終えた。再読が必要な本だが、読み終えたところで、ギリシャが債務返還ができず、EUとの会談が不和だ。この次に控えるのがイタリヤ、次はスペイン、次はポルトガルと地中海に面した国が無理やりユーロ圏に加入して、自国通貨をユーロにしてろくなことがない。

ユーロ圏で一人勝ちのドイツへの怨嗟がこれからどう噴出してくるのか。旧東ドイツを統合してどうなるかと思ったドイツ。旧東ヨーロッパは教育水準が高くて、ドイツの経済界にとって、その部品調達や賃金の安さをフルに活用して、EU間は関税もなくてドイツの物づくりには絶好の環境になった。

しかし、それはドイツだけ。ドイツのシステムや価値観をそのまま他国へ(他地域へ)文化的な摩擦がなくて普及するとは限らない。朝鮮や中国への日清戦争から第二次大戦までの日本の対応は違うと思うが、「日本の文化が他人を傷つけないようにする、遠慮するという願望に取り憑かれているのに対し、ドイツ文化はむき出しの率直さを価値付けます」。

EU離脱途上がイギリスとハンガリー。ロシア嫌いでドイツ接近がスエーデン、エストニア、ラトビア、リトアニア、ポーランド。自発的に隷属してるのがオランダ、ベルギー、チェコ、オーストリア、ルクセンブルグ、スイス、フランスだ。負債を含めて事実上支配をされている(ユーロの債券多過ぎて返せない)国が、ギリシャ、ルーマニア、イタリヤ、スロベニア、クロアチア、スペイン、ポルトガル。もっか、経済的に併合途上(ドイツから仕事をもらう立場)がウクライナ、セルビア、アルバニア、マケドニア、モンテネグロ。ドイツ帝国の勢力はここまできているのだと、エマニュエル・トッドは危機感を強めている。

それに警鐘を鳴らせるのはフランスしかないと。メルケルが重大な会議を必ずフランスのオランドに相談をしに行くシーンを何度もテレビで見たと思う。ドイツ自身も不安でしょうがないのだ。見てもわかるようにアメリカは人口数でドイツ圏にはかなわない。実質GDPではまだアメリカに及ばないが、時間の問題だ。オバマは育ちからいっても太平洋ばかり見ている、ヨーロッッパがわからない。

さらに独首相メルケルは毎年必ず中国へ訪問している、6年ぶりに日本にお義理で来日したぐらい中国との関係を重視している。ドイツと中国が組めば最強経済が出来上がる。そういえば、中国のシルクロード構想は、その先にヨーロッパを見据えている。ドイツにとって、日本の自衛隊や米軍基地で中国ににらみを利かせれば利かせるほど漁夫の利が転がり込む仕掛けになっていること。未来はこの2国間と、ドイツ(ユーロ)VSアメリカ(ドル)との戦いに入っていく。それが著者の未来像だ。「ソ連崩壊を予言」「米国発の金融危機」も預言、「アラブの春も」予言。またその国の安定性や未来性を乳幼児死亡率で見ていて、ロシアの死亡率低下と出生率の上昇を国情の安定とみている。プーチンロシアが最も安定している国家だとも。再読して再考して、このドイツ問題はもう一度書くつもりだ。

1回目、彼の本を速読して感じた感想を書いてみた。ちなみに第四帝国という名称は、神聖ローマ帝国(462年~1806年)が第一、第二は1871年~1918年のビスマルク時代、第三帝国が1933年からのヒトラードイツだ。第四はEUの組織化とユーロという共通貨幣の創出からか。

以上が7月10日の掲載記事でした。ここで、フォルクスワーゲンのディーゼル排気ガスNOx数値偽装事件。以下は私の作文である。

このままいくとアメリカはドイツの経済圏(中国でもフォルクスワーゲンは製造・販売されて人気車種だ)が旧東ヨーロッパの部品製造を含めて、圧倒的な力に及ばなくなる危機意識から、ずっと前からこのディゼル車の排気ガス検査の偽装を知っていて、中国の周近平首相の訪米に併せて、ドイツと組むと碌なことがないよと中国へメッセージを送った政略的な面が強い。

元々、アメリカという国は「自分より上に立つ国を叩く癖がある。NO1でないと気が済まない」(日本もよく叩かれた。江戸時代夭折した学者富永仲基<ナカモト>が生きていたらアメリカ人は叩き癖の国民と命名したろう。ときに外へ出て戦争をして相手国を叩く。ちなみに日本人は隠す癖あり)。これからは電気自動車だよ、グーグルも作るんだよというメッセージにも聞こえる。しかし、ドイツはEUのリーダー、一人勝ちをしてきた国として、シリヤ・アフリカ・アフガン難民をどれだけの数を支えられるかの岐路に立たされた。

ユーロは結局、ドイツ経済のためのユーロ貨幣で、時間とともに昔の各国通貨へ戻るかもしれない。特に旧東ヨーロッパ圏は、EUに入ればもっと豊かな暮らしができると幻想を抱いた。しかしあったのは、ドイツの会社の利益のために低賃金で働く労働であった。気味の悪い世界が続く。英国はバックにアメリカを控えてポンドを崩さない。

次にあるのは、プライド高いドイツ人が自分たちのフラストレーションをメディア含めてどこに向けて発散するかということだ。せっかく政治的な難民を上限無く受け入れ表明をしたメルケルにアメリカは泥かけしたようなもの。2007年からVWの不正疑惑があって、メルケルの携帯や通信をずっと前からスパイ傍受していたアメリカが、フォルクスワーゲンの幹部連中の通信を含めてスパイ傍受してないわけがない。アメリカはずっと前から知っていたのだ。

窒素酸化物の排出基準を超えて、誰ひとり死んでいない論点でアメリカの弁護士連中がここぞとばかりに訴訟で儲けようと笑みを浮かべている光景が筆者には浮かぶ。優先順位からいくと、中東の殺し合いの終息を図るために全力を尽くすことだし、難民たちの欧州へ希望の光を求めて命がけの旅をする無名の人たちへの支援をすることではないだろうか。普通の人間なら。「スイマセンでした、今後、直します」で終わる案件だと思う。繰り返すと誰も死んでいない。ディカプリオはもうVWの件で発売する本を映画化すると張り切っている。悪乗りだ。世界のマスコミも冷静になってもらいたいものである。