溺死した3歳のクルド男児

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9月初旬、シリア人の3歳の男児がトルコ海岸に遺体で打ち上げられた(9月15日NEWS WEEK)この写真は瞬時に世界中にネットで流れた。もう一枚は彼の父親が息子の死(同時に妻ともうひとりの息子も亡くしている)を嘆き悲しんでいる写真(9月22日 同紙)。

トルコからギリシャのコス島へ渡るはずが、船が転覆したのである。子供の名はアイラン・クルディ、父親はアブドラ・クルディ(40歳)。シリヤのコバニに住んでいたが、首都ダマスカスへ美容師として生計を立てようと引っ越すが、内戦が始まり、またコバニへ戻ったが、ISISの侵攻でトルコへ出国、ギリシャへ向かう途中の事件だ。クルディの一族の叔母や叔父など11人が殺された、クルド人であるがゆえに。クルド人は少数民族ながら、国家を持たない(持たせられなかった)最大の山岳民族。

トルコ・イラク・イランの山岳部に生き、クルド語を話す。2500万人から4000万人と言われて、イラクのフセインからも弾圧され、トルコからも迫害を受けていて、そしてISISと女性の兵士も武器を持って戦っている、戦い続ける少数民族だ。クルド自治区にはキルクークはじめ膨大な原油・天然ガスが採掘されている。

おにぎり製造現場

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報告者は派遣会社へ登録し、1週間しないうちにアルバイトを辞めた。

オニギリ製造工場の疑問点。

会社としての危機管理能力のなさ。

工場長が派遣会社にいわく、一番忙しいからパートを入れているんだから代わりをつれて来い。

たきあがったご飯を箱につめる工程を、一番忙しい時にパート一人に任せるのかい。

三日目の20時過ぎ、昼から一人で身体が動かなくなってきた。思った。おれが動けなくなったらどうするの?

助けが来るまで5分としても30キロ近くのご飯が床に落ちる。2~30分近く誰もいないこと多々。

18時を過ぎると正社員が回りでふらふらしてる。仲間がきて談笑してる。

そんな暇人も組み込みパートを含んだ3人体制を組むなら解るが。

パートがこけたらラインが止まるしお米の無駄。工場長は3日間で一度も現場に来なかった。

 

温度管理の杜撰

マニュアルではご飯が流れてきたら、最初、中間、最終の3段階でご飯の温度を測り報告書に記入。

その時の基準は23度以下。ベテラン派遣社員は慣れている。が何度も何度も刺す位置を変え計る。

見るとすべて25度以上。十分冷えていないと雑菌が繁殖するのだろうか。最後は22.8度と記入している。

一人の時、ご飯の処理だけで手一杯。計れない。正社員が来たので計れませんでした、というと、

本当はよくないが適当に書いてだと。以後手が回らないのでこの手順パス

 

工場内の水

ともかく暑い職場。のどからから。ホースの水飲もうとしたら飲むなといわれた。下痢するそうだ。

多分地下水を汲んでるんだろう。でもその水で色々なもの、お米を混ぜるおへら、ご飯を炊くお釜など洗ってる。

特におへらは、バケツに汲んだ水に浸すが仕事開始から一度も水を替えない。バケツの中の雑菌調べてみたい。

 

工場内に入る時

これは厳重。まず会社に入ると玄関で髪をすき私服についてる髪の毛ごみを粘着テープ付ローラーでとる。

次に手を消毒液で丁寧に洗う。支給された上下服、ネット(二重)、帽子、長靴着用、工場の入り口で再度

念入りに手の消毒。入り口ではエアーシャワーを浴び、ゴム手袋着用。最後にもう一度制服を消毒液に浸した

タオルで拭き粘着テープローラを使う。この間約15分。

ここまではいい。説明では工場出入りのたびに行う。しかしよく見てると現場に入る人の半分はまともにしてない。

現場には正社員はほとんどいない。契約(パート)を管理してる人がいない。

これじゃ面倒な消毒は適当になる。

 

トイレ

トイレは1階。廊下から入り仕切りもない。入る時は上着は脱ぐ。仕切りがないから廊下で脱ぐ。

ズボンはそのまま。中は食品会社にしては汚れてはいないがお粗末。小便器が二つに個室が一つ。

オニギリのラインはオバサンがたくさんいる。3時に一斉に休憩。どれだけ混雑するのか。オバサンがうろうろしている

そばで上着を脱ぐのか。私は休憩時間がいい加減だから関係ない、というか汗だらけなので小でなかった。

上着ぬいでも帽子とズボンは脱がない。

 

私の娘や息子が冬のアルバイトで近所の食品工場へアルバイトへ行く。詳しくは書けないが、以降、そのメーカーの食品は口にしない。

 

 

 

 

 

「笑う警官」(1968年刊)の名台詞

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1967年製 2階建てバス

「・・・・許せないのは、そういう連中(クズばかりの生まれてこなけりゃよかったと後悔している連中)を虫けらのようにひねりつぶす、フォルスベリみたいな手合いだ。あの豚やろうときたら、考えることはてめえの金、てめえいの家庭、てめえの会社のことばかりだ。たまたま他人よりもちっと裕福だというだけで、好きなように他人をあやつれると思っていやがる。ああいう手合いはフォルスベリだけじゃない。実は何千ているんだ。・・・おいそれとおれたちの網にもかからない。出てくるのはそいつらの犠牲者だけだという寸法さ。フォルスベリの野郎は例外なんだ」(425p 角川文庫)マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー作。

夫婦で書いた推理小説の傑作「笑う警官」の最期に大量バス殺人事件の犯人を捕まえた後に出てくる警官の溜息のような科白だ。クリスマスイヴを控えたストックホルム市内で2階建てバス内で軽機関銃乱射事件が発生。若手警官も犠牲になり、その上司のマルチン・ベックが活躍する名作だ。養老孟司さんの対談本で、読んでおきたいミステリーに選ばれていて読んだ次第。

上の科白や娼婦がお相手した男の職業や年齢の一覧など表現に容赦ない。「このリストだけをとってみても、上はストックスンドの銀行支配人から下はガリード療養所の年老いたアル中の泥棒に至るまで、男の見本市といった趣がある」。過去の娼婦にまとわりつかれて殺す羽目になったフォルッスベリ。(このテーマ多い、出世の邪魔になって殺した歌手克美茂、遠藤周作・私が・棄てた・女など)。本人の苦しいときに精神や肉体で支えたのに、急に冷たくなった男たち。その殺人はフォルッスベリだと唯一知っている男がバスの中にる。

今回の大量殺人と過去の未解決の娼婦殺人を追いかけるストーリーだ。犯人はフィンランド戦争に従軍して使った機関銃を自宅に隠し持っていてそれを使ったのだ。シャーロックホームズにどっぷり浸かっていた私は、こういう推理小説をずっと避けてきた。軍事アレルギーに続いて警察官アレルギーでもある。私服の探偵が主人公なら許しもするが、どこの国であっても警察官は苦手だ。背中に国家権力を背負って税金で暮らす威張る民にどこか許せない感情があるんだね。どうしようもなく。

しかし、この小説を読んで少し見方を変えないといけない。「チャイルド44」は連続児童殺しのミステリーで英国人のトム・ロブ・スミス原作だけど彼のお母さんがスウエーデン人だったはず。これも衝撃的なミステリーで、スターリン時代、ウクライナであった事件をモデルにしている。

「笑う警官」の話だよね。最後の1行「マルティン・ベックは答えなかった。彼はただ受話器を手にすわっていた。そして低く笑い出した」。通勤の長い人にお勧め。